新宿の飲食店で「はしか」集団発生 従業員9人発症 うち1人が入院
2026年3月、東京・新宿の飲食店で20代の男性従業員9人が「はしか(麻しん)」に集団感染したとの報道がありました。

今年に入ってからの患者数はすでに去年1年間の患者数に並ぶ
東京都は17日、新宿区の飲食店で従業員9人が「はしか」に集団感染したと発表。
発症した日は、2月19日から3月6日にかけてで、9人のうち1人が発熱や発疹などで入院しましたが、命に別状はなく、回復傾向にあるということです。
都内では今年に入ってから「はしか」の感染が34人と相次いでいて、去年1年間の患者数に並んだ形です。
「はしか」感染力の怖さ
はしか(麻疹)は、全感染症の中で最強クラスの感染力を持ちます。
インフルエンザの約10倍の感染力があり、1人が12~14人に感染させる力を持っています。
免疫がない人が接触するとほぼ100%発症します。ウイルスは空気中を漂い、同じ部屋にいるだけで感染する「空気感染」が主で、ワクチン未接種の人が濃厚接触すると約90%が感染します。主な症状は高熱や発疹で、特効薬はなく、2回の予防接種が最も有効な対策です。
感染しやすい期間
発症の1日前(高熱、咳、鼻水などの初期症状)から発疹出現後4~5日目、解熱後3日まで感染力を持っています。
潜伏期間
感染から発症まで約10~12日間、長いと21日かかる場合もあります。
特効薬がない
対症療法のみであり、肺炎や脳炎などの重い合併症を引き起こす可能性があります。
予防と対策
ワクチンが最大かつ唯一の予防策
予防接種(MRワクチン)を2回受けることが、確実な予防法です。
大人も注意
1990年4月1日以前に生まれた人はワクチン接種が1回である場合が多く、免疫が不十分な可能性があります。
疑わしい場合
発熱や発疹が出た場合は、必ず事前に医療機関へ連絡し、指示を受けてから受診してください。
飲食店にとっての「はしか」対策
ワクチン接種の推奨
はしかは予防接種が最も有効な対策です。特に20代〜30代は免疫を持っていない人がいるため、従業員への抗体検査や予防接種の受診を推奨・支援する。
発熱・体調不良時の即時出勤停止
発熱(特に高熱)、咳、鼻水、発疹などの症状がある場合、直ちに従業員を休ませ、医療機関を受診させる。
症状発生時の報告体制
はしかの疑いがある場合は、速やかに店舗責任者に報告し、周囲への拡大を防ぐルールを徹底する。
職場環境の整備
徹底した換気
はしかは空気感染するため、窓開けや換気扇の稼働など、こまめな換気を行う。
衛生管理の強化
手洗い、うがい、アルコール消毒を徹底する。ただし、アルコール消毒は一般的なウイルスには有効ですが、はしかウイルスにはワクチン接種のほうがより効果的です。
感染発生時の対応
保健所への報告と相談
従業員にはしかの感染が確認された場合、速やかに管轄の保健所に連絡し、指示を仰ぐ。
濃厚接触者の特定と健康観察
感染した従業員と接触した同僚や顧客(特定できる場合)を特定し、体調観察(健康観察)を行う。
はしか(麻しん)ワクチンは、通常1歳(第1期)と小学校入学前1年間(第2期)の計2回が定期接種です。
特に、1990年4月1日以前に生まれた方は、定期接種の回数が少ないか受けていない可能性があるため、かかりつけ医への相談をおすすめします。
イッシュウ


